冬の食卓に欠かせない「白菜」ですが、その栽培現場では多くの苦労が伴います。白菜は比較的冷涼な気候を好む作物ですが、近年の気候変動による異常気象の影響で、生育不良や病害虫の発生リスクが高まっています。
また、白菜は1玉あたりの重量が大きく、収穫や運搬作業における農業従事者の身体的負担が非常に大きい点も深刻な課題です。高齢化や人手不足が進む農業現場において、白菜栽培の省力化・軽労化、そして品質と収量の安定化を図るために、最新のスマート農業技術の導入が進められつつあります。
そこで本記事では、白菜の栽培における課題と、それらを解決する「アシストスーツ」および「農業用ドローン」の活用法について解説します。
【目次】
まとめ
白菜は水分を多く含む重量野菜です。大きく育った白菜を一つひとつ中腰の姿勢で収穫し、重いコンテナをトラックへ運び出す作業は、足腰に多大な負担をかけ、長年の蓄積によって体を痛めてしまう農家の方も少なくありません。
葉が幾重にも重なって結球する白菜は、一度内部に害虫(アブラムシやアオムシなど)が入り込んでしまうと駆除が難しく、商品価値が著しく低下してしまいます。広大な畑での日々の見回りと、重い動力噴霧器を背負っての農薬散布作業は、体力と時間を奪う重労働です。
こうした白菜栽培特有の課題は、スマート農業技術を活用することで改善することが期待できます。
白菜の収穫作業で避けられない「中腰姿勢」や「重量物の持ち上げ」による足腰への負担には、アシストスーツの導入が非常に効果的です。
体に装着するだけで、人工筋肉やバネ、モーターの力で動作をサポートしてくれるため、身体への負担が大幅に軽減されます。疲労が溜まりにくくなることで、長時間の作業でも効率を落とさずに進めることができ、高齢の農家の方や女性でも働きやすい農業環境の整備ができます。
広大な畑での農薬散布作業をサポートできるのが、農業用ドローンの活用です。
上空から畑全体を効率的に飛行し、均一に農薬を散布できるため、手作業と比べて散布時間を大幅に短縮できます。また、的確な散布により農薬の使用量を抑えることも可能になり、コストダウンと品質向上を両立できます。スピーディーな散布作業が実現することで、病害虫の迅速な防除ができ、白菜の結球内部への害虫侵入を未然に防ぐことができます。
いかがでしたでしょうか。今回は「白菜農業の課題に対するスマート農業での解決方法」を解説いたしました。当社では茨城県・栃木県の農家様を中心にスマート農業について幅広くサポートしております。スマート農業に関して、お気軽にお問い合わせください。