なしはみずみずしさと甘さで人気の果樹で、特に夏から秋にかけて多く出回ります。高単価が期待できる作物ですが、栽培には多くの手間がかかります。剪定や摘果、収穫はすべて手作業で行うため、作業効率が悪く、労働時間が長くなりがちです。加えて、高所での作業や重量物の運搬もあり、高齢の農家には負担が大きいです。作業の機械化や省力化技術の導入が進められていますが、広範な導入には課題も残ります。
梨栽培では、高所に実る果実の収穫や剪定作業など、体力面も必要です。また、剪定は冬場、収穫は夏から秋と、それぞれ厳しい環境下での作業となるため、体への負担が非常に大きくなります。作業時間が長くなりがちな上に、高齢化が進む現場では人手不足にも拍車がかかっています。
このような課題に対し、アシストスーツの導入が効果を発揮します。アシストスーツは、収穫や剪定時の中腰姿勢や腕の上げ下げをサポートすることで、筋肉や関節への負担を軽減してくれる装着型のサポート機器です。特に剪定作業では、長時間にわたって腕を上げた状態が続くため、肩や腰にかかる疲労を抑えることができます。収穫時も、重量のあるコンテナの持ち運びが楽になり、1日の作業効率が向上します。