レタスは高冷地と温暖地でのリレー出荷により、食卓へ通年供給されています。しかし、レタスは9割以上が水分で構成されており、気象条件の変化に非常に敏感な作物です。少しの天候不順で結球不良や病害が発生しやすく、収量や市場価格の乱高下が起きやすいという特徴を持っています。
また、定植や収穫作業は中腰での手作業に頼る部分が多く、農家の方々の身体的負担が非常に大きいのが現状です。農業現場全体で人手不足や高齢化が深刻化する中、これらの作業の省力化や安定生産へのニーズが急激に高まっています。
そこで本記事では、こうしたレタス栽培特有の課題を解決するための「農業用ドローン」と「自動灌漑システム」の活用法について解説します。
レタスは、軟腐病や菌核病などの病害、アブラムシやオオタバコガなどの害虫被害が広がりやすい作物です。被害を防ぐためには広大な圃場を日々見回り、適切なタイミングで農薬を散布する必要がありますが、これには膨大な労力と時間がかかります。
露地栽培がメインとなるレタスは、降雨量や気温の変動といった気象条件に生育が直結します。適切な水分管理ができないと、すぐに生育不良や病害に繋がり、品質を一定に保つことが非常に困難です。
収穫作業などは機械化が難しく、中腰姿勢での長時間の作業が強いられます。人手不足の中で規模を拡大しようとしても、労働力の確保が大きな壁となります。
こうしたレタス栽培特有の課題は、スマート農業技術を活用することで改善することが期待できます。
広大なレタス畑での見回りと農薬散布の重労働を劇的に改善するのが、農業用ドローンの活用です。
ドローンを活用することで、人が歩いて回るよりもはるかに短時間で、広範囲の圃場へ効率的に農薬を散布できます。さらに、上空からの空撮データを活用すれば、生育不良の箇所や病害虫の発生ポイントを早期に特定することも可能です。これにより、畑全体にむやみに散布するのではなく、必要な箇所にのみピンポイントで対策を行うことができ、農薬の過剰散布の防止と大幅なコストダウンに繋がります。
降雨量や気温の変化に敏感なレタスの品質を維持・向上させるには、自動灌漑システムの導入が最適です。
圃場に設置した土壌水分センサーや気象データと連携し、レタスの生育状況に合わせて最適なタイミングと量で、水を自動供給します。緻密な水管理により、天候不順による乾燥や過湿を防ぎ、病害のリスクを低減させます。結果として、天候に大きく左右されることなく、高品質なレタスの安定生産を実現できます。
いかがでしたでしょうか。今回は「レタス農業の課題に対するスマート農業での解決方法」を解説いたしました。当社では茨城県・栃木県の農家様を中心にスマート農業について幅広くサポートしております。スマート農業に関して、お気軽にお問い合わせください。