近年、農業の大規模化に伴う農機具の大型化により、既存の倉庫では間口や高さが足りず機械の搬入が困難になるということがあります。栃木県の某農機販売店様も同様のお悩みを抱えており、大型農機の収納と、米の育苗を兼ね備えた新たな施設の建設を検討されていました。当初、お客様は建築業者に依頼してテント倉庫や鉄骨ハウスを候補に挙げられていましたが、大掛かりな基礎工事が必要になることや、それに伴う高額な費用と長い納期がネックとなり、導入を決めかねていました。さらに、テント倉庫は収納庫としては優秀なものの密閉性が高く、窓を取り付けても十分な換気が難しいため、温度管理が重要な育苗には不向きであるという機能的な課題も抱えていました。
そこで、お客様が収納される農機具のサイズや必要な作業スペースを丁寧にヒアリングし、間口の広さ、必要な高さ、出入口のドアやシャッターの大きさを最適化した3段階のプランをご用意しました。そして、テント倉庫や鉄骨ハウスが抱えるコストと機能面の課題を一挙に解決する画期的な手段として、大型ビニールハウスの利点を進化させた「八角ワイドハウス」をご提案いたしました。この八角ワイドハウスは、独自の八角形構造によって風などの外力を面で受け流すため非常に強度が高く、優れた耐震性を誇ります。加えて、大掛かりな基礎工事を必要としない仮設ハウスでありながら安心の3年保証が付き、着工から約3週間という短納期かつ圧倒的な低コストで完成する点をご評価いただき、受注へと至りました。
実際に導入された後、お客様からはその実用性と汎用性の高さに大変ご満足いただいております。本製品は用途に合わせてハウス本体の被覆材を透明、白黒、白白などの各種POフィルムから自由に選択できる強みがあります。今回は育苗と倉庫という複合的な目的に合わせ、高い天井による広々とした空間を確保するとともに、サイド換気や妻換気といったオプション設備を導入しました。これにより、テント倉庫では実現が難しかった夏場の厳しい暑さ対策や、育苗に欠かせない細やかな換気コントロールが可能となり、大切な大型農機を風雨から守る堅牢な格納庫としてだけでなく、高品質な苗を育てるための快適な環境づくりにも大きな効果を発揮しています。
