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高温耐性のある稲への切り替えにおける農業用ドローンの活用

ここ数年は猛暑の影響で、稲作では「高温障害」による収量・品質低下が深刻化しています。そのため、高温対策として、従来の品種から高温耐性のある品種に切り替える動きが進んでいます。

しかし、高温耐性のある品種は従来の品種と比較して「病害虫に弱い」「生育不良が発生しやすい」といった課題もあります。

そこで注目されているのが、農業用ドローンによる農薬散布です。農業用ドローンを活用することで、これらの課題を解決し、安定した収量と品質の確保が可能になります。

本記事では、高温耐性のある稲への切り替えの際に役立つ、農業用ドローンによる農薬散布について、当社の事例もふまえご紹介いたします。

高温障害による稲作への影響

地球温暖化の影響もあり、平均気温は年々上昇傾向にあります。稲の登熟期に高温が続くと、登熟不良・白未熟粒の発生・胴割米の増加といった品質低下が起こりやすくなります。

また、高温下では穂の呼吸量が増加し、でんぷんの蓄積が減少することで、収量そのものが落ちてしまうケースも少なくありません。

このような背景から、各地の農家では「一番星」「ふくまるSL」「にじのきらめき」などの高温耐性品種への切り替えが急速に進んでいます。

高温耐性品種に切り替える際に生じる新たな課題

高温耐性品種は暑さには強い一方で、上述のように、「病害虫に弱い」「生育不良が発生しやすい」といった課題もあります。そのため、以下のような対策が必要になる場合があります。

・病害虫防除のための農薬散布回数の増加

・生育促進のための追肥や葉面散布の実施

・雑草の繁茂を抑えるための除草剤散布回数の増加

但し、これらを人手で行うと、作業負担が大きくなります。また農薬散布をする場合には、均一に農薬を散布できずにムラが発生するといったことも発生します。そのため、均一かつ効率的に農薬散布を行うことが求められます。

農業用ドローンによる農薬散布

上記で述べた課題は農業用ドローンによる農薬散布で解決することができます。

①効率的な農薬散布が可能

高温耐性品種では病害虫の発生リスクが高まるため、タイミングを逃さずに防除を行うことが重要です。農業用ドローンを活用することで、1haあたり5〜10分程度で均一散布が可能です。特に稲作の場合、水田のぬかるみなどの足場の悪い場所に入る必要がなくなりますので、作業者の負担も大幅に軽減されます。

②肥料・葉面散布を最適化できる

夏場など、気温上昇によって暑くなり、生育が鈍化する時期は、液体肥料や活力剤の葉面散布が効果的です。ドローンを使用すれば、成長度合いに応じた追肥が行えるほか、GPS機能などを用いれば、無駄なく農薬散布をすることが可能です。

③効率的な除草剤散布が可能

高温となる時期は雑草の生育スピードが速く、除草剤の散布回数を増やす必要があります。

ドローンであれば、広範囲を短時間で均一に散布できるため、管理コストを削減しながら雑草の抑制効果を高められます。

表1. 農業用ドローン導入の効果

項目農業用ドローン 導入前農業用ドローン 導入後
散布時間目安約40~50分 / ha5~10分 / ha
作業人員2~3人2人
散布ムラ手動のため発生しやすいGPS制御で均一散布
農薬使用量やや多め制御によって最適化
作業環境・作業負担炎天下のため負担増
農薬による健康被害の発生
遠隔操作で安全・快適

当社の事例を一部ご紹介

当社では、農業用ドローンを中心に「稲作」農家様に向けたスマート農業の支援を行っております。

茨城県 某農家様 農業用ドローンの導入事例

田んぼ ドローン

茨城県の米農家にマゼックス製ドローン「飛助DX23プロ」を導入しました。背負い動噴による部分散布と高温下での作業時間が課題でしたが、導入後は10アール約30分→約1分に短縮し、全体への均一散布も実現。省力化と作業効率向上に効果を発揮しました。

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栃木県 某農産物関連企業様 農業用ドローンの導入

農業用ドローン

栃木県で米を生産する企業様にマゼックス製ドローン「飛助DX21プロ」を導入しました。農薬散布委託による高コストと薬剤制限が課題でしたが、自社散布に切替え、経費を大幅削減。米への適期かつ多様な薬剤散布が可能となりました。

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>>導入事例一覧はこちら

スマート農業に関しては日栄産業にお任せください

いかがでしたでしょうか。今回は「高温耐性のある稲への切り替えにおける農業用ドローンの活用」を解説いたしました。当社では茨城県・栃木県の農家様を中心にスマート農業について幅広くサポートしております。スマート農業に関して、お気軽にお問い合わせください。

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